秘密／木原音瀬

 

秘密 (ホリーノベルズ) 木原 音瀬 茶屋町 勝呂 (新書 - 2007/4/21)

【あらすじ】
真夏の夜、寝床を捜して深夜の街を彷徨っていた啓太は、杉浦充という男と出会いセックスを条件に部屋に泊めてもらう。男と寝たい訳ではなかったが、啓太は自分のアパートに帰りたくなかった。大きな冷凍庫が唸る部屋で、独り夢を見たくなかったからだ。悪夢を抱えていた啓太にとって、泊めてくれる杉浦は都合のいい相手だった。しかし、杉浦の一途な想いに心が揺れるようになり…。

なんというか・・・・・衝撃でした。
生まれ持った障害の辛さというか。
思い返してみれば自分の周りにも杉浦と似たような感じの人は何人かいる。ということが驚きでした。
ただ学生時代に勉強していなかっただけ。という風に聞いていたので、そこまで気にかけてはいなかったのですがこの話を読んでから考えるとその方もそうなんじゃないのかな？と思える点がいくつかありました。
杉浦のような性格でもないですし、ましてやあんな家庭環境でもないので別にそこまで不便しているようでもないんですけどね。傍からそう見えてるだけかもしれませんが。

「秘密」はあまりつかめない感じはありましたが「秘密２」「秘密３」は良かった・・・・
「秘密」のときの啓太はすぐさま病院に連れて行くべきですよ!!!怖いですって。
腐女子の妄想よりもっと酷い妄想～～～怖っ
２と３はそれまでの杉浦の人生と家族が関係してくるのでＢＬ要素は榎本さんとが少しだけ。父親との関係、弟の軽蔑。杉浦があまりにも寂しいじゃないのさ(泣)
だから今の啓太との生活、専門学校の友達、榎本さんがあると思うのですがやっぱり自分は父親が憎いですよ(怒)
萌えはなかったですがいい話でした。
杉浦の性格とか話し方も木原さんっぽくて味がある!!